私の履歴書(塾講その4)


夏休み(夏期講習)はほとんど毎日授業で、休みはなかったように思います。労働基準法からすると、多分休みはあったのでしょうが、休みの日があっても、アパートにいると暑くて死にそうなのでクーラーのある塾にいってたように思います(笑)。

授業は朝の9時位からはじまり、夜の9時まで、しかしその後補習なんかをしていたので、大体10時くらいまでだったでしょうか?生徒が全員帰るのが10時半(ただしときには夜中の12時を過ぎても生徒が残っていることもありました)それから、同僚の先生達と食事にいくのが日課で、大体アパートに帰るのが夜中の1時とか2時とかで、それから風呂に入って寝るわけですが、お風呂を沸かしている間に寝込んでしまったことも何度もあります。ガス風呂でしたが、古いもので、なにしろ沸いても人が止めるまで自動的には止まりません。

ですから、夜中に「ぐつぐつ」という音で目がさめ、最初はなにかと思っていると、

なななななななな何と

お風呂が沸騰しているのですううううううううう。

部屋の中もまるで、ミストサウナ状態ですが、風呂場の中には熱湯の蒸気が充満しており、風呂桶の横にあるガスの栓を止めたくても、

熱くて熱くてとても風呂場に近寄れません(どうしよう)泣泣

そんなときは外に出て、部屋の外にあるガスの元栓を止めるのですが いやあ最初はびっくりしましたが、何度かあると慣れますね(笑)

そんな生活を続けていれば、寝不足にもなります。授業中、板書しながら寝てしまったことがあります。手にもっていた教材を落としたときのバタッという音で目を覚まし・・・・

「うッ今瞬間寝ていたみたい(^_^;」

けれど、生徒が寝ていると思ったことは一度もありません。う〜ん子供は元気です。

なにやら本題から、はずれてしまいましたが、いくら子供は疲れていないとはいえ、それだけ塾で拘束されれば、夏休みの宿題をやる時間ってのはほとんどありません。ワークブックなどの勉強部分は何とかなっても、どうにもならないのが自由研究ですね。

そこで、何度か子供をアパートに呼んで自由研究をやったことがあります。そのときは、 「ドライアイスの冷凍実験」です。

以前液体窒素の冷凍実験を見たことがあります。液体窒素にいれると、花やゴムボールなんかも一瞬で凍ってしまい、簡単にこなごなになってしまいます。

金魚とかそういう魚を液体窒素で凍らせて、また蘇生させるということが出来るということを聞いたことがあります

これをやりたい。

さすがに液体窒素は入手困難です。しかし何故かドライアイスならもらってこれるという生徒がいたので、これで何とかなるんじゃないかと・・・

川でとってきたフナを凍らせ、しばらく空気中に、、、その後水の中に戻せば蘇生するか?

ともかくドライアイスがもらえるという生徒に

「じゃあ、もらってきてくれい」

と言っときました。

どれ位の量が貰えるか不明でしたが、しかし、大きなバケツ2杯分ものドライアイスをもらってきたのにはびっくりしました。ケーキ屋かアイス屋か知りませんが、理科の実験に使いたいと言うと、集めてきてくれたそうです。

子供が勉強したいという言葉に、どうも大人は弱いようですねえ。

そのとき発見したのですが、ドライアイスの小さな塊を机の上におくと、ドライアイスから出る気体のせいで軽い浮遊状態になるのでしょうか?机の上でちょうどテーブルアイスホッケーみたいなことが出来るんですよ。知ってました?

まあそれはそれとして、最初輪ゴムや葉っぱを凍らせたり壊したりしていましたが、いよいよ本番です。川でフナをとって、それを飼っているという子供から、とりあえず十数匹のフナをもってきてもらい、いよいよ

「フナの冷凍実験の始まりですううううう・・・」

 

続きます・・・