私の履歴書(塾講その7)


さすがに熱湯はどうかと思いましたので、ぬるま湯、熱めのお湯などを用意し、冷凍したフナをその中にいれほぼフナの色がもとに戻りかける、少し前を目安に、水に戻すという作業をやってみました。

もう数匹しかフナが残ってなかったので、残ったすべてのフナに試してみました。(といっても4〜5匹だったと思います。

もう最後の期待でしたが、残念ながらすべて蘇生しません。

この実験は完全に失敗です。しかしそのとき、一人の生徒があきらめきれないような声で言いました。

 

「これって本当に死んでるの?」

「そりゃどうみても死んでるなあ」

「でも僕、前にTVで見たんだけど、牛が死んで生まれたときに、逆さにしてたたくと生き返ることがあるんだって」

「仮死状態ってこと?」

「・・・・・・・・・・」

 

まさかこのフナ仮死状態ってこと???

しかしまてよ。そういえばフランケンシュタインは確か雷が落ちたときに、命がふきこまれたんだっけ?そういえばアンパンマンもそうか・・・・

それとは違うにしても、急激に温度を下げたんだから仮死状態って可能性はあるかも。

第一、数秒で細胞が死ぬってことはないだろうし、それに見た感じ全然泳いでも不思議のない外見してるし・・・

そういえば人間でも手術中に心臓が停止したらき、なんか胸に機械あてて、ドゴーンと電気を流したら心拍が戻ることがあるらしい・・・

 

まあダメもとで電気をながしてみようか。

 

そこで乾電池を利用して、心臓に電気してみようと・・・

しかし・・・・・・

必要ありませんでした。

 

フナはすべて死んでしまったはずなのですが、そのとき

パシャ という水のはねたような音がしたのです。

 

(次回この実験最終回・・・・ということで続きます)