さすがに熱湯はどうかと思いましたので、ぬるま湯、熱めのお湯などを用意し、冷凍したフナをその中にいれほぼフナの色がもとに戻りかける、少し前を目安に、水に戻すという作業をやってみました。
もう数匹しかフナが残ってなかったので、残ったすべてのフナに試してみました。(といっても4〜5匹だったと思います。
もう最後の期待でしたが、残念ながらすべて蘇生しません。
この実験は完全に失敗です。しかしそのとき、一人の生徒があきらめきれないような声で言いました。
「これって本当に死んでるの?」
「そりゃどうみても死んでるなあ」
「でも僕、前にTVで見たんだけど、牛が死んで生まれたときに、逆さにしてたたくと生き返ることがあるんだって」
「仮死状態ってこと?」
「・・・・・・・・・・」
まさかこのフナ仮死状態ってこと???
しかしまてよ。そういえばフランケンシュタインは確か雷が落ちたときに、命がふきこまれたんだっけ?そういえばアンパンマンもそうか・・・・
それとは違うにしても、急激に温度を下げたんだから仮死状態って可能性はあるかも。
第一、数秒で細胞が死ぬってことはないだろうし、それに見た感じ全然泳いでも不思議のない外見してるし・・・
そういえば人間でも手術中に心臓が停止したらき、なんか胸に機械あてて、ドゴーンと電気を流したら心拍が戻ることがあるらしい・・・
まあダメもとで電気をながしてみようか。
そこで乾電池を利用して、心臓に電気してみようと・・・
しかし・・・・・・
必要ありませんでした。
フナはすべて死んでしまったはずなのですが、そのとき
パシャ という水のはねたような音がしたのです。
(次回この実験最終回・・・・ということで続きます)