フナはどうみても全部死んでしまったなあと思ってました。あと出来ることといえば、子供が言うように、仮死状態であることを期待して電気刺激でも与えてみる?
しかしそのとき、 パシャという水がはねるような音がしたのです。
「えっ????」
「もしかしたら蘇生した???」
しかし・・・・・・
・・・・・・・・・・・
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音は、
子供がフナを床に投げた音でした。
ああ、たたく方法を選んだんだね君達。
それからはみんなで、死んだ(と思われる)フナを床になげたり、尻尾をもって机にぶつけたり・・・・
最初こそ、ゆっくりたたいたり投げたりしていましたが、だんだんみんな疲れてきて、終わりの方はかなり強く机に バシーン、バシーンとかぶつけていました。フナに刺激を与えるというのが目的だったはずですが、
むしろ破壊を楽しんでないかお前ら???
あっちこっちに尻尾がちぎれたり、目が飛び出したフナが散乱しています。
もはや、生きている・・・・なんてシャレにも言えません。
たとえ生きていたとしても、、、、
これで完全に死んでしまったことでしょう。
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そのとき急にです。
そのとき、フナをもってきた子が
急に大声で泣き始めたのです。
「僕、飼ってたのにいいいいいいいい(泣き)」
おいおい、お前も今までフナを楽しそうに投げていたじゃないかあ。
その泣き声を合図に、私たちはふと我に戻り・・・・・
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そして黙ってもくもくと後片付けを始めました・・・・
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こうして私たちの実験は失敗に終わりました(T_T)。
けれど、事前に手順が用意され、ただ期待通りの結果が出ることを確かめるだけの実験ではなく、いろいろ考えながら、試行錯誤してやった実験です。
それはそれで有意義な実験だったと私は思いました
・・・・・・・・・
が・・・・・・・
他の子供たちもつられて泣き始めるし、
そう思ったのはどうやら私だけみたいでした。
次回は本当にくだらない実験をひとつ紹介します
(・・・・続きます)